台風12号 ゆっくり異例のコースをたどる

31日現在も、台風12号は九州南部などに強い雨と風をもたらしていますが、この台風は東から西に進む異例のコースをたどりました。気象庁によると、紀伊半島に上陸し、東から西に本州を横断した台風は、統計を取り始めてから初めてだということです。

台風は、西から東に吹く偏西風の影響を受けることが多く、東寄りに進みますが、今回の台風12号は、「寒冷渦」の影響で、西寄りの珍しいコースを進むみました。
この上空に寒気を伴った空気の渦の「寒冷渦」は、日本付近に南下しており、台風は、「寒冷渦」に引き寄せられながら本州に近づき進路を西寄りに変えたとのことです。

【関連学習】キーワード解説

寒冷渦(かんれいうず)とは

上空に寒気を伴った低気圧(寒冷低気圧)

偏西風とは

南半球や北半球の中緯度地方の上空をいつも吹いている東から西に吹く(西寄りの)風のこと。

台風とは

北西太平洋に存在する熱帯低気圧の中で、低気圧域内の最大風速が約17m/s以上にまで発達したもの

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