小沼巧議員 参議院本会議(令和6年度予算案 反対討論) 字幕 20240328
小沼巧議員
立憲民主・社民会派を代表して、令和6年度総予算3案に対し反対の立場から討論を行います。 不安定な非正雇用の増大、貧困や格差の拡大、こうした負の遺産を一掃する抜本的な具体策は何ら見当たらない。新アベノミクスで掲げた希望出生率1.8は、自公政権11年間を経ても未達成どころか悪化しております。児童手当拡充で明らかに増額となるのは第3子以降だけであり、給食費無償化は調査だけでおしまい。子ども子育て支援金についても支援されるべき世代の負担金増加が明白である。能登半島地震への対応。被災地の復旧復興は今国会における最優先事項の1つでありますが、政府案には具体的事業が存在せず、予備費の積み増しだけであります。なぜ政府は補正予算を編成しないのか。予算編成に対する真剣さがないからであります。国民の声を聞く意思がないからであります。変化に対応して当初案を改善する責任感がないからであります。 国民の政治不信に拍車をかけている、その象徴が裏金をめぐる大問題であります。何十億円もの使途不明金、何千万円もの裏金を受け取っておきながらなぜ犯罪にならないのか、なぜ脱税を問えないのか。国民からの厳しい指摘を受けてもなぜ何にも変わんないのか。なぜ何にも明らかにしようとしないのか。 かかる裏金疑惑や不公正な政治姿勢が凝縮されたこの政府案に対し、反対票を投じるべきであります。 最後に国民にお訴えしたいことがあります。今の政治を正すためには国民の力を借りるしかありません。立憲民主党は決して諦めない。人へ未来へまっとうな政治を。そのような志を決して投げ出さない。いつか見てろと熱い気持ちで諦めさせる政治を行う政府与党に立ち向かい、政治を立て直す。それでも直らなければ与党を倒し、この国難を本気で乗り越えるため、立憲民主党にはあなたの力が必要です。国民の皆さま、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。